シナリオ。
きのう、2月28日、モスクワのマーケットは開かれなかった。ルーブルは1日に20%値を下げた。
戦況は一進一退に見える。SNSは実質的には親ウクライナの人たちしか発信できない状態なので、参考にすべきなのは限定的であることが分かってきた。しかしながら早期決着というロシアの目論見が崩れてきているのは確かだ。戦費が尽きるのではという報道も出てきている。マーケットが崩壊し、ロシア一般市民の生活が困窮するのは確かで、これが最後の打撃となるのであろう。いずれにせよ、ここまできてしまったがゆえに、プーチンも無事では済まないはずだ。
ここからのシナリオとして最も可能性があるのは、ロシア国内でクーデターなどが勃発し、プーチンが失脚する事態が発生することである。ロシアは30年前に続いて、細かく分裂することになり弱体化するであろう。現時点でのベストシナリオでもある。プーチン政権が崩壊する前に、戦術核などが使われたり、NATOと全面戦争などということになれば、第三次世界大戦ものの惨事になる可能性もある。
バッドシナリオとしては、ロシアと中国の連携が強化され、西側諸国を押し返してしまうことも想定される。ここ数日の様子では可能性は低くなっているが、それでもこのシナリオも排除しきれないし、こうなると日本も無傷では済まず、領土の割譲などもあるかもしれない。