開戦。

ロシアのウクライナ侵攻がはじまったようである。現時点でロシアの株式指数は大きく下げている。ロシアにとってもけして浅い傷では済まされないが、結局は突き進まざるを得なかったということか。


これで国際的なインフレは加速するであろう。やむなく各国は利上げに動くしかない。マーケットのハードランディングは不可避になってきた。


この動乱が世界にどれほどの影響を及ぼすのかはまだわからない。クリミア侵攻よりはるかに大規模なものになることは確実だろう。


ここで引き下がったほうが世界はおろかロシア自身にとってもプラスのはずだが、流れというものは簡単に変えられないこともある。ロシアは短期的には経済制裁によって、中長期的には国民の人心が離れ、より腐敗的な経済政策がまかり通ることによって、世界におけるプレゼンスを失うことになる。


わが国も無傷でいられないだろう。人々の生活は苦しくなる。それでも、先送りにされてきた社会保障などの諸問題が早々に行き詰まり、ガラガラポンが起こるのはむしろ良いことなのかもしれない。