そしゃく。

久しぶりに仕事の資料の整理、長く仕事をしていると、これまでに取り組んだことが地層のように積もりつもってくる。10年近く前のこととなるとさすがにもう忘れていることも多い。それでも、古びた資料を引っ張りだしてみると、懐かしい記憶が甦る。


いろんなものを口にしてみては吐き出して、たまたま食べられそうだったものだけを食べて栄養にしてと、人生も仕事もその繰り返しである。明確な勝ちパターンはあるようでないから、どんなものも食わず嫌いはせずまず試してみることは肝要である。一方で、これは間違いなく食中毒になりそうだな、と思うものを嗅ぎ分ける力も、徐々に必要になってくる。


そして、当時はしんどかったことも、10年も経てばいい思い出になるし、自分の力の源泉になる。短期的に損をしたり辛かったことは、長期的にみれば必ず得になったり、あれがあったからこそいまの自分がある、というエピソードになってくれる。


これからもしんどいことがまだまだあるかもしれない。それでも、命が尽きるそのときまでは、なんとかやれるだけやってみるだけだ。