構内図。

時刻表のなかで好きなページは、主要駅の構内図である。ホーム、コンコース、それらをつなぐ通路や階段などが立体的に図示されている。子どもの頃はよくあのページを眺めていた。


構内図から実際の駅の風景、そこにさまざまな電車が滑り込んでくる情景が想像される。地下深くにもホームがある東京駅などは、よくぞあの深度を表現したなとも思う。昔ながらのターミナル駅の風情が残る上野駅、整然とホームが並ぶ新宿駅、発車メロディがいまにも流れてきそうな錯覚をする。


とここまで書いてふと調べてみると、いまのJRのサイトにはJR全駅の構内図が収録されている。なんと、どの駅の構内図も見れる時代になったんだね。思わず、訪れたことのある駅を巡回してみた。


一度通ったことのある駅、場所は、手掛かりさえあれば思い出すことができるものだ。まだまだ自由に旅ができない情勢ではあるけれども、想像の世界で旅をして楽しみたい。そして、まだ見ぬ土地にも早く足を向けることができる世の中が戻ってくればよいなあと思う。