人を動かす。

降り続いた雨とともに気温がぐんぐん下がり、秋が深まってきた。


実はこの半年、17年目にしてはじめて、部下と言える人を持った。これまでは、同じチームメンバーで年下の仲間こそいれども、完全に仕事を指示する関係ではなかった。人に持ち場でいきいきと働いてもらうこと、任せることと引き取ることのバランスを考えるところは難しく、考えさせられることが多かった。


正直なところ、人に任せるよりも自分で巻き取ったほうが手っ取り早い、と思うことも多かった。人ごとではありながらも、日本という終身雇用制度がある程度整っている国で人を採用することのリスクをひしひしと感じることもあった。それでも、力を合わせることで自分ひとりではたどり着けなかったところまで行けるのだなあ、と思うこともあった。そして、上席となる人の器の広さが、部下をどこまで成長させられるか規定するものだということを知った。


今回の経験は、これから先に続く道のためには必要な学びだったのだのだろう。中途半端なところで投げ出さないでよかった。