準備。

春以降社内の研修講師を務める機会が多いのだが、昨日は準備不足でさんざんな出来であった。オンラインでしかも相手は顔も出さずなので反応もわからないのだが、出来が悪かったのは間違いがない。


準備というのは正直なものである。適当な覚悟で本番に臨んでもまあなんとかなるだろう、とたかを括っているとたいてい手痛いしっぺ返しを喰らう。細心の注意を払って、ラスト1秒までよいものを作り上げようとする気持ちを持っていると、自分の伝えたかったものを出し切れる内容となる。


もう何度も手痛い経験もしてきて、失敗が許されない年齢になってきているのに、こんな失敗をしてしまうとは、気の緩み以外のなにものでもない。今回ばかりは手を抜いてもなんとかなるだろうだとか、大勢に影響はないだろうだとか考えているからこうなるのだ。いくらその前に顕著な仕事を成し遂げたとしても、こういうつまらないミスで全ては台無しになる。


毎回直前になって眠れない夜を過ごしたり、よりよいものをつきつめていくのは容易いことではないが、失敗したあとの後味の悪さに比べればどうということはない。