緊急事態宣言も明けて、飲食店も通常営業になってきた。普通に外で食事ができるのはありがたいことなのだが、チェーン店でない個人店に行くと、ちょっとがっかりすることが増えてしまった。
多少の値上げがされているのは仕方ないが、食材のレベルが下がっているように感じる。閉店している期間も長かったので、仕入れも流通自体もいつものペースが狂っているからなのか、それとも経営が苦しくなっていて目の前の利益を確保しないといけないからなのかは分からないが、特に夜の時間帯をターゲットにしているお店のダメージは大きかったのだろう。
下手をすると、緊急事態宣言中も変わらず営業ができたファストフード系のチェーン店のほうがちゃんとした食材で、ちゃんとしたコストパフォーマンスのものを出している。個人店を応援したい気持ちはあるのだけど、これだけぐちゃぐちゃになってしまうと、新陳代謝を進めたほうがいいのだろう。そうでないと、普通に考えてチェーン店による寡占化が進むことは間違いない。チェーン店もすごく美味しくなっているけど、やっぱり落ち着かなかったり、食事自体を楽しむという感じがなくて、生活の潤いとしては物足りないのだ。