包含。

最近、同じ社内の、今まで交わることのなかった人たちと関わって仕事をすることが増えた。ここまでのキャリアも、仕事そのものに対するモチベーションも、仕事を進めるうえで気をつけるべきポイントも、自分が長年やってきた世界とはまるで違うのである。それに新鮮な驚きを感じるとともに、多種多様な人を包含するコミュニティの長に立つということは、本当に特有のスキルがいることなんだなと改めて思わされた。


もちろん会社組織としては、特段のモチベーションももたない、ごく普通の人たちを集めて業務をまわせるべきであるのは確かだ。一方で、そこまでの道のりはどんどん険しいものになっていることも否定できない。金太郎飴のような人材を頭数揃えてスケールさせるビジネスモデルはもはや限界にきていると感じる。


AIやロボットが人間が担っていた仕事を代替して、人間はベーシックインカムをもらって過ごす、という世界もまんざらではないのかもしれない。人間に任せることに優位のある分野はどんどん狭くなってきている。そんな生々しいことを感じてしまう世の中になってきている。