1年。

去年のあのことから1年になる。夢であってほしいだとか、時間を巻き戻してほしいだとか何度思ったことか。そして、取り返せるチャンスもあったのにふいにしている自分もいる。


一方で、これこそが自分の人生に必要な試練だったのだ、という思いも消えない。いま、この年齢でこのような経験をすることに、きっと意味があるのだ、なにかを気づかさせるために与えられた運命なのだ、という確信も持っている。


1年も経つと、時間は戻らないこともちゃんと理解できる。失ったものがあったとしても、本当に致命的な、かけがえのないものは手元に残っているということもまた感じる。人生は必ず、プラスとマイナスでできていることも感じるし、実際にここ1年で良かったこともあった。生きてて良かったと思うこともあった。前よりも肩の力が抜けて、いまに集中することができるようにもなったとも思う。


あと5年、10年、30年と経ったときにはどう振り返ることになるだろう。振り返って、糧になった、大事なことに気付かされた経験であることを願う。それだけが、自分自身にとっての慰みにもなる。