3月後半から4月あたままでバタバタと進んで、子どもの入学式であった。社会情勢下から、保護者が会場に入れるのは1名までなのだが、もう1名も教室でモニターを見ながら参加できることになった。リモート中継もしっかりとできていて、小学校の先生のリテラシーもしっかりしているものだと思う。
配られたプリント、変わらない学校の椅子、年季の入った建物、全てが、ああこれが公立の学校だなあと思わされるものだ。ぼく自身大学までずっと国公立だったので、学校といえば、おんぼろの建物、という固定観念が染み付いている。近代的なオフィスのような学び舎は、なんだか無機質である。
新2年生が新入生に送る歌の映像などをみていると、学校っていいなあ、と無条件に思ってしまう。それはきっとぼく自身も学校にそこまで悪い印象を持たずに大人になることができたからだと思う。公教育の仕組みはもう破綻しているだとかいう話も聞かないこともないけれども、それでもなおまだこの国のこの教育システムは、素晴らしい部分をたくさん残しているし、日本で生きる人を作る礎だとも思う。