感謝と内省。

秋はもともと好きな季節なのだけれども、今年の秋はちと悲しい気持ちのほうが先行している。早い時間に日が暮れてしまうと無性に不安に苛まれる。


不安に包まれたときに、なにが自分を支えてくれるのか、よく見えてくる。おカネなのか、いまの身の回りのつながりなのか、幼少期に愛された経験なのか、好きなものや趣味なのか。もしかしたら嗜好品なんてものもあるのかもしれない。


しずかにそれらに感謝する。そうして、自分もまた他の誰かの支えになれているのだろうか、とも考える。思いやりを持って、想像力をきちんと働かせて、誰かのことを考えられているだろうか、とも。


いまは、いろんなことを見つめ直すタイミングなのだと思う。いままでもそういうタイミングがきたと言っていたかもしれないが、これまでは平時にあえて振り返るようなシチュエーションだった。いまは変わって有事なのだと思う。見つめ直すことを迫られているのだと感じる。誰かと比較することは必要なくて、深くふかく自分のなかに潜り込むときである。