操縦桿。

電車の窓に映る自分の顔をみて、顔つきが変わっていないかな?と案じる。数年間会っていない人が僕の顔を見たらどう思うだろう。自分で自分の顔が写った写真を見ると、けっこうおっさんになったな、とは思うが。歳相応にたるみが出てきた一方で、人生にそこまで苦労はしていない甘えが表情ににじみ出ているようにも感じられる。とてつもない苦難に直面したときには顔つきはどう変わるのだろうか。


もう40年近く、この性格でやってきたわけだし、これからもそんなに変わることもないだろう。あとはどれほどハードスキルを上乗せできるか、そしてチャンスに躊躇せず飛び込むことができるかだ。


どれほど不幸なアクシデントがあろうとも、厳しい環境にいようとも、自分の心までは奪われない。自分の顔まで奪われてたまるものか。自分らしい人生を歩むのだ。人生は楽しいものであると信じて突き進むのだ。


自分自身が持つ純粋なエネルギーを放棄したり、むやみに閉じ込めてしまってはならない。自分の心を殺してはならない。自分の人生の操縦桿は自分が握る。後半の人生もこの原則に沿ってますます自由に生きていく。