夏の空。

相変わらずうだるような暑さである。週間天気予報とにらめっこしながら、いつになったら暑さがひいてくれるだろうかと願う日々である。


それでも、今年はじめて自宅でビニールプールを広げると気持ちがよかった。まずは、ポンプで空気を入れて膨らませるところからである。灼熱のバルコニーでポンプを一生懸命踏んでいると、すぐに汗が噴き出してくるのだが、これが思いの外気持ちいい。暑い暑いと言いながらも、意外にも汗をだらだらとかくようなことはしていないのである。暑くとも、毎日でなくともお風呂には湯を張って浸かるべきだ、というのと同じ話である。汗をかくと身体もスッキリする。


そうしてプールに水を張って足をつけてみると、これがものすごく冷たい。全身身体をつけてみるとガチガチ震えてしまうくらいだ。正午を過ぎるとうちのバルコニーは直射日光が射し込まなくなるのもある。


ひとしきり遊んで、足をつけたまま椅子に寝転がって昼寝をする。たまに目を開けると、相変わらずどこまでも青い夏の空が飛び込んでくる。夏が早く終わってほしいような、終わってほしくないような、複雑な気持ちになる。