挑戦の価値は。

この秋から超絶な不景気が来るのは間違いないのだろうけど、さすがに食うに困る人が増えるようなことはないのだとも思っている。21世紀初頭の頃と比べれば、選ばなければ職はある(人手は足りていない)し、生活にかかるコストもこだわらなければ安くなっている。とはいえ、人間は欲があるからどうしても上を見てしまうのも性ではあるけれども。


特に日本はセーフティネットがちゃんと機能していることが、今回のコロナ禍でも明らかになった。もちろん満点ではないけれども、諸外国と比べても遜色なく緊急貸付や給付金は融通されたと思う。少々老朽化の兆しは見えるものの、各種インフラの完成度の高さも示された。


この客観的事実からすれば、なにかにチャレンジして少々失敗したとしても、心さえ折れなければ再チャレンジしやすい環境が整っているのがいまの日本だと思う。ちゃんと生きようとするとハードルの高い世の中だけれども、取りこぼしたもの、失ったものをいちいち気にせずおおらかに生きてもなんとかなる世の中でもある。だから、何度やられても、心だけは折れずに動き続けることをやめない。