利息で暮らす①。

少し昔のマンガに、「30過ぎたら利息で暮らせ」ということが書かれていたことをふと思い出した。わが身を振り返ってもまさにそうなのである。


31歳で子どもが生まれ、共働きの生活を選択したがゆえに、それまでのように時間を気にせず仕事をすることができなくなった。限られた時間のなかでいかに効率よく成果を出すか、ということに知恵を絞らざるを得なくなった。それは結果的に悪いことではなくて、そういう状況下でもある程度までは結果も出ていた。ただ、精神的肉体的な消耗は激しかったように思う。


そうこうしているうちに、子どももだいぶ大きくなって、働き方も柔軟にできるようになり、負担感はずいぶんと減ってきた。リソースが乏しかったときにはできなかったことに力を注ぐ余裕も出てきた。ただ、面白いものでそのことで成果が上がるというものでもなかった。無我夢中のときのほうが成果もよく出ていた。


そして今、残念ながら年相応に体力は落ち始めてきた。正直なところなんでもかんでもがむしゃらにやるということもできなくなってきた。むろん、気持ちを入れればやれるのかもしれないが、いま無理に身体にムチを入れることは短期的には一定の成果をあげても、中長期的にはそのツケが必ずくることも分かっている。もはやただ単に「がんばらなけらばいけない」なんていう虚言を吐いている時でもない。(明日に続く)