冬がはじまるよ。

冬は突然にやってきた。もうすぐ不景気がくるぞくるぞと言われて数年、フリーフォールのようにやってきた。「これは一過性のものですぐに戻るはずだ」だとか希望的観測を抱きがちになってしまうのも含めて、厳冬が来ることは間違いなさそうだ。


冬が来るのは11年ぶりくらいか。東日本大震災の直後のムードを思い返しても9年ぶりくらいだ。僕もあの頃のことを生温く思い出しては気分が落ち込むくらいで、精神の備えができていない。次の落ち込みがきたら人生最大のチャンスとして動こうと何年も前から心に決めてきたのに、身体はすぐに反応してくれない。こういうときに瞬発力を持って動けるかがセンスなんだよなあ、とつくづく思う。


大多数の企業もそうで、安定した景気に支えられた期間が長かったがゆえに、不況のモードにシフトするには腰が重いだろう。どうしても希望的観測でものごとを見てしまいがちになり、思い切った対応を行わないうちに気づけば手遅れになってしまうケースが増えそうだ。


もちろん僕自身も。ここで勝負しなければあとは撤退戦になるだけだから。