ブラックスワン①。

先月27日に、コロナウイルスについてやや楽観的な見立てを書いてしまった。あれから一週間経っての率直な感想をもう一度書きたい。


先月24-25日頃は、まだウイルスの強さが見えなかったことや、中国政府が情報をコントロールしているのではないかという疑念がかなり大きかったのだが、それがだいぶんと晴れてきたのがちょうど26-27日頃だった。そして状況がどんどんはっきりとしてきて、目に見える形で患者数や死者数も増えてきたのがここのところ一週間の推移であった。


もちろん数字が積み上がっていること自体は憂慮すべきではあるのだが、それとともに封じ込めのロードマップ自体もある程度見えてきたように思う。そういう意味では、この一週間でさらに状況はコントロールし得るようになってきたと言えるだろう。


一方で予見できないのは経済的に与える影響である。中国が徹底した封じ込め対策を打っていることで、経済活動はかなり制限されている。日本もまたインバウンドの激減などを通して大きく景気は減速するだろう。いつかくるとは思われていたリセッションがこういう形で訪れるとはさすがにあまり予想できなかった。(明日に続く)