手。

ふと、自分の手を自撮りする機会があった。改めて、画面のなかの我が手をじっと見る。普段からすぐに目の前で見ているはずなのだが、まるで自分の手ではないみたいだ。そして、ずいぶん歳をとった人の手に見えるなあ、と感じる。


美魔女コンテストなるものもあり、アンチエイジングの技術もどんどん進み、実際に男女ともに若く見える人が増えている昨今ではあるけれども、手の老化はなかなか隠せないのかもしれない。そもそも僕は顔も身体も若い頃からはずいぶん変わってしまったが、同じように手も相応に老化しているのだ。肌のハリやしわのきめ細かさがなくなってきた。


全然自慢にもならないことだけれども、高校生の時にお付き合いした人からは手が綺麗と言われていたことを思い出した。我ながらも、指が細くて形が整っているなとは思っていた。その指ももうしわしわである。もっとも、潔癖症なので、よく手を洗ったり、アルコール消毒しているのが原因なのはよくわかっているのだけれども。。せめてもの抵抗で、ハンドクリームを塗るしかない。