昨年4月にスタートした「おしん」の再放送もあと2か月を切ってきた。もう完全におじいちゃんのような感覚なんだけど、Netflixのどのドラマよりも面白くみている。年が明けて中年から老年編になってきて、若干冗長なところが出てきたかなとは感じたけれども、また今週あたりから嫁姑の揉めごとがはじまって、なんというか面白さが増している。橋田壽賀子の世界ここにあり、とまさに言うべきところで、僕自身もそれなりの歳になり家族関係も変わりまた違う感慨をもってテレビに食い入っている。いままでは嫁姑関係というと、自分の祖母と母親の関係で、ある種の傍観者だったのが、いまは自分の母親と妻の関係なので、当事者真っ只中なのである。それはそれはもう当事者意識をびんびんにして、画面のなかの当事者である仁のことを見つめている。橋田壽賀子ドラマがあれだけよく見られている理由がこの歳になってよくわかるのである。
さてさて、人生模様をこれでもかと織り込んでのラストである。しかと見届けなければならない。