戦国時代。

今年もはじまった!大河ドラマである。ここ

2年くらい好みの作品が続いたので楽しみにしていたのだが、期待を裏切らない初回だった。


当初明智光秀と聞いただけではにわかにどんな話を作っていくのか想像がつかなかったのだが、室町幕府が末期の況を呈するなかで、まさに群雄割拠の戦国時代初期を描くと考えると、がぜん興味が湧いてきた。史料も充分に揃っていない、もしくは戦乱の世のなかで散逸してしまっているからこそ、歴史のifに想像をめぐらす余地があるものだ。僕自身もたとえば戦国シミュレーションゲームでは、きまって1番年代の古いシナリオ(たいていは1551年)からスタートするのが好きであった。


初回でも、そのようなまだ時代の趨勢がなにも定まっていない空気が存分に描かれていた。この先、必然と偶然の積み重ねによって歴史の方向は定められていくのだが、改めてそのなかで光秀と彼を取り巻く面々がどういう役割を果たしていくのか、しかと見届けていきたい。