居場所。

かつてお付き合いしていた会社が、実質的に清算することになった。時の流れを感じる。


面白いのは、清算してもなお、元の事務所に元社員たちが週に数日出勤?してきて与太話をしているというのだ。メンバーはみな75歳以上でいちばん上は86歳だという。いったいどんな会話が交わされているのか。怖いもの見たさはある。当然ながら給与は出ていないのだが、年金収入があるからまあ良いのか。事務所の賃料がどうやって賄われているのかと想像するとやや苦笑いになってしまうが。たぶん僕の果たした働きもその養分の一部だ。


会社はもちろん事業を営んで利益をあげるハコではあるのだが、コミュニティとしてそれ以上の役目も果たしているんだけどなあと思う。何歳になっても居場所があるのはいいことだ。人生があまりにも長いものになってしまったいまの世の中では、学び直しを挟みつつ、いかに細く長く自分の力を発揮して、居場所を作るかというのは大事になる。