特別な街。

鉱山の町、は全国どこでも独特の空気が流れている。肉体を駆使する労働者が生活しているがゆえの雰囲気、あとは自然に存在しているはずの山が削られて異形になっていることからくる認知の歪みなどが原因だろうか。


岡山県の三石という町は、鉱山の町のなかでも比較的アクセスが良いところである。山陽本線に乗っていると、突然露天掘りの跡がいくつも残された山肌が目の前に迫る。そうして、山と山の間の狭い平地に住居や煙突のある工場がひしめきあっている。


最盛期と比べればかなり規模は縮小したが、いまだに採掘はある程度行われている。この現代の世の中にもそのような仕事が残っているのだ、と思うとなんだかワクワクしてくる。そしてこの鉱山があるあたりは、その昔はたくさんの火山が乱立するエリアだったのだそうだ。


魚や野菜などと同じように、鉱物もまた自然の恵みによる産物と言ってもよい。そして食べものよりもロマンが溢れている。もし日本のどこかに油田などがあったとしたら、同じような感慨があったりもするのだろうか。