つながり。
前職の上司とごはんを食べにいく。彼と積み重ねてきた時間は長くて、いまでもまだ一緒に働いている、こちらが長期出張や出向に出ているかのような感覚だ。
この人はけして仕事ができるわけではないし、センスがあるわけではないのだけれども、広く人との関係を築くことには長けているし、部下のモチベーションを高く保たせることにかけては有能な人だった。振り返ってみれば、僕の背中をたくさん押してくれていたなあと思う。
前職の会社の人と再会することも増えてきた。業界のまわりの人たちもほぼ今まで通りにお付き合いさせてもらっているし、月並みな話だが本当に人には恵まれていると思う。ぼく自身は結局この年になっても特に秀でたスキルもないし、資格とも縁遠いので、人とのつながりのなかで生きていくしかない。恥ずかしながら人脈だけが生命線なのだ。
ずいぶん久しぶりに深酒をして、夢見心地で家路を急ぐ。