さよなら平成。

まるで年末、仕事納めのような気分の1日だった。


もちろんこの10連休が休みにならない人もたくさんいるし、自分だけ一区切りの気分になっているのもおかしいのだが、平成のあいだ、学生をしていた16年間と働いていた14年間を振り返っていた。人間はややもすると、昔のことを忘れてしまう生き物である。忘れたほうがいいこともあるのだが、忘れてはいけないことは折に触れて思い出しておかないと、本当に忘れてしまうものだがら、その時々で抱いていた思いも含めて、ひとつひとつ取り出しては磨いてまたしまう作業を繰り返していた。


時代も変わる。そして次こそが、自分自身がいちばん活躍しなければならない時代がくるのだと思っている。振り返って、平成の頃がいちばん輝いていたなあ、なんてことには決してならないように、クサビを打ちにいかなければならない。落ち着いて、老け込んでしまってはいられない。そう誓って、キャビネを閉めて、パソコンの電源を落とした。