邂逅。

のんびりとできる時間があったので、ふいにmixiにログインしてみた。ログイン自体は数ヶ月に一度くらいはしているのだが、マイミクの人たちの名前をしげしげと眺めるのは5年ぶりとかではないだろうか。時間が止まった世界にいるようである。


そのなかで、懐かしい名前を見つけた。以前の同僚である。彼は精神を患い長いこと休職していた。彼の日記のなかで最も古い日付けのものを読み始めると、社会人1年目、徐々に激務に押しつぶされる、生々しい描写が目に飛びこんできた。


日記はそこから5年ほど、途中とぎれとぎれの時期をはさみながらも続いていた。辛い胸の内が赤裸々に綴られた日もあれば、そんなことを覆い隠すように、本来の彼らしい能天気な筆致が走る日もあった。ちょっと根暗だけど、細かいところの笑いのツボがあって、細やかな気遣いのできる彼と僕は、あの頃本当にウマが合っていた。ほとんど忘れかけていた感覚が呼び起こされてきた。


思い立って、10年近くの時を経て、電話帳に残っている彼の番号を押してみる。