バカンス。

ここ10年、日本のスキーリゾートで際立って変化したのはニセコだろう。もはやほとんどが海外からの滞在客であり、宿泊施設や飲食店も完全に彼らを向いてビジネスしている。白馬や赤倉なども同様に海外のスキーヤー、ボーダーに注目されているが、受け入れインフラが貧弱なので、ニセコほどの爆発力はない。上越にあるロッテアライリゾートなどは本州ではほかに先駆けて、海外からの滞在客をターゲットにする試みとなっており、どう成功パターンを作るか気になっている。


夏のバカンス先となりうる南の島のリゾートはあまたあるが、冬にウインタースポーツを楽しめるリゾートは、ことさらアジアにおいてはまだまだ少なく、このゾーンの需要をニセコをはじめとする国内のいくつかの地域が取れていることが、いまの盛り上がりに繋がっている。今後もうまく再投資すれば甦る余地はあるのだろう。観光資源はまだまだ至るところに眠っているのである。