（昨日の続き）誰かに依存しなければ、依存されなければ成り立たない家族関係というのは、かなり危うい状態である。去年わが実家では母親が体調を崩したことを機に、父親の家事スキルがかなり向上している。ある程度心身が元気なうちに、依存度が低減したのは良いことだったのだろう。
またうちの親族も、一見結びつきが強いように見えながらも、その実はあっさりとしている。その傾向はここにきてより強まってきているし、僕もまた同じような性格だと思う。みなが一様に同じように家族を設ける時代でもないし、親族関係もまた深入りして良いことはもうないのだろう。親族よりも、友だちや頼れるメンターのような人がいればそれで楽しく生きていける時代なのだ。
1年いちねん、年の節目の帰省では気づきがある。新幹線も安くはないし、子連れでの移動は疲弊もするのだが、それでもなお、年末年始を直系親族で過ごすことには、だいじな意味があるのだと思う。
