定年後。
さてさて年末年始の帰省では、両親ともいろいろ話すことができた。父親は公務員を定年退職して再就職などもなくもう5年以上が経過するのだが、いまではウォーキングが見事にライフワークとして定着している。
退職して最初の頃はなぜ働き続けないのだろう、と疑問に思っていたし、その気持ちをぶつけてしまっていたりもしたのだが、今となっては正しかったのだろう。無理に慣れない仕事をイチから始めるのもパワーが要るものだ。父親の場合は退職のタイミングでうまく、ウォーキングのサークルに入り、今では要職をこなすようになっている。周りからみて生産的とは思えない過ごし方であっても、本人が頼られて充実感のある日々を過ごせているのならば、それは良いことだ。
シニアライフというのはなんとも脆いバランスのうえに成り立っているものである。だからこそ、個々人が自立して、お互いに依存せず好き勝手なことをやっている状態こそが、あるべき家族の姿なのかもしれない。(明日に続く)