あおむし。

出かけた先でもらってきた野菜。袋の中を見るとあおむしがいる。カリフラワーの葉っぱにくっついていたのだろう。

バルコニーで野菜を取り出してみると、あおむしが3匹、そのほかにも小さな尺取り虫のようなのが2匹。カリフラワーは周りの葉っぱのみ食べられていたが、ほうれん草などはだいぶやられていて、これをゆでて食べるのは難しそうだ。野菜は捨てて、虫たちはバルコニーから自由に外の世界に出てもらうことにした。

野菜といえばついつい、きれいに揃った、虫食いのないものが普通だと思い込んでしまうものなのだが、それはむしろ種々の要素をコントロールされて作られたものであり、自然に作られたものとは言いがたいのだ。普段暮らしていると、そんなことも忘れてしまいがちになる。

ゆでて食べたカリフラワーを、マヨネーズをつけながらあっという間におおきな株ひとつを平らげてしまった。カリフラワーの植わっていたふかふかの土を思い浮かべながら食べるとことのほか美味である。