カラオケ。

東京は朝晩めっきりと冷え込むようになった。そこから南下した那覇も、9月までの暑さが嘘のようにとれて、涼しさすら感じた。ホテルの部屋もほとんど空調が必要ないくらいだ。

カラオケに行った。今年は大阪出張のおりにスナックに寄るような機会も減ったので、カラオケで歌うのは4ヶ月ぶりくらいになる。生バンドがついてステージで歌うのは初めはかなり勇気のいることで、最初の曲などはみなの反応が気になって弱気になりかけてしまったが、そのうちにそんなしょうもない気持ちはどこかに吹っ飛んでしまって、しっかりと楽しんでしまった。みなからどう見えるか、なんてこと気にしてもしょうがないのだ。風邪が残っていて声が枯れていたのも忘れていた。

喉がガラガラになって、ホテルに戻る。秋風が吹いている。今夜くらいはこまごまとした雑務やこれからのことなぞ全て忘れてしまって、なにも考えずに眠れればいいのに、なんて思いながら、エレベーターにカードキーを押し付ける。