ズル。

子どものスイミングを見学していると、泳ぐべきときに息子がプールサイドを手で掴んで推進力にしていて、思わず苦笑いしてしまった。息子の言葉を借りるとすれば「ズル」である。

僕自身もまた細かく「ズル」を重ねてきたようなタイプの人間なので、そこを受け継ぐのか、、という気持ちである。「ズル」をしても実力は身につかないし、本来の上達は遠くなってしまう。そのことに彼自身も早く気づいてくれると良いな、と思うばかりである。

そして、自分でも気づかないようなところで僕もまた息子の前で「ズル」をしてしまっているのかもしれない。子どもは本当に親のことをよく見ている。親から自分、自分から子へ、良い面も悪い面も受け継がれていくものだ。

さて、息子はこれからスイミングでどうこの壁を乗り越えていくだろうか、それを見ながら、これは自分にもまた突き付けられている問題だと認識して、刮目しなければならない。