小手先でなく。

(昨日の続き)去年ことしあたりのロッテ球団の経営は、なんというか金融機関主導で経営再建に挑む企業のように見える。本業で稼ぐ力をじっくりと身につけることを放棄し、目先効果の出やすいコストカットや、無理して売り上げを伸ばすための施策に終始してしまっているようにしか思えないのである。そのような小手先の対応を繰り返した末路はどんなものだろうか。

もう何年も満足な補強がなされていない。そのうえで、若手にもこれといった選手が育っていない。僕が好きだった、ディフェンスに強く僅差の試合をものにしていくマリーンズらしい野球は、もう2010年代に入ってからは過去のものになってしまった。

イベントよりも、勝ちゲームを見たい。優勝に絡む、息の詰まるような大一番を見たい。そんなチームが育つならば、あと5年くらい我慢してもよい。今年のオフこそは、良い方向に動き出してほしいと切に願うばかりである。