夏祭り。

地区の夏祭りに行った。いま住んでいるところには寺社はほとんどないので、お祭りといっても町内会が企画して小学校の校庭で行うようなものだ。テキ屋ではない地元の方による夜店が出て、盆踊りの櫓が組まれてそれっぽい雰囲気が出ている。昼間は暑かったものの、夕方になると涼しい風が吹いて、水色からだんだん藍色に変わっていく空に櫓の装飾が映えて綺麗なものだ。

そんなに大きく宣伝されているものでもないのだけれど、同じマンションの人や幼稚園の同級生のお家の人の顔も見える。盆踊りの曲はなじみのないものだけれども、子どもたちは見よう見真似で踊りの輪に加わっている。

完全なニュータウンに思えたこのあたりにも、町内会があって、夏祭りを企画する人がいて、実際にたくさんの人がわんさかと集まって楽しんでお金も落としていく、ということになんだか感動してしまう。これは日本人ならではの、遺伝子に刷り込まれた習性なのだろうか。