在る。

いくつになってもなにか新しいことにチャレンジすること、新しい日々を創り出すこと、それ自体が素晴らしいことであることに間違いはない。僕もまた、数年前まではそう考えて生きてきた。

どこかでその考えに変位が起こった。もちろん今でも、新しいことにチャレンジすることもあるし、日々を過ごすことはそれ自体が未踏の道進むことに他ならないのだが、それに加えて、これからの日々が今までと変わらずに在ることを願うようになった。そして、今日という1日が大過なく終わることを願うようになった。

これまでと同じように家族がいてくれること、仲間とともに歩むことができることを願い、その実現のために力を尽くす。そんな風に平々凡々に日々が過ぎてゆくことこそが、最上の幸せであると思うようになった。

なにがあっても揺るがないものがある。自分の軸はここにあるのだと確信できる。日頃なんとなく過ごしていると見えにくくなってしまうものだけど、 いつもその曇りをクリアにしていくように心がけたい。