道。

久しぶりに師の言葉に触れる機会があった。どんな仕事をしていこうか、ということはよく考えていても、どういう生き方をしていこうか、仕事を通じてどんな自分を実現していきたいか、ということはあまり考えていなかったと気づく。

いまの会社をどのように変えたいか、いまの環境で自分はなにをなすべきか、ということにこだわりすぎていたのかもしれない。会社はあくまで単なる器でしかなく、自分自身が最小単位の世界である家族に対して、最大単位の世界全体に対して、どうありたいかを導き出して、そこを振り出しに、どの場所を選ぶのか考えていくのが筋だったのだと思う。もっと言えば、どんな仲間とつながって、未来になにを遺すのか、そろそろ考えていかなければならないのだろう。

改めて、来し方を振り返る。誰を大事にしていきたいのか、どっちを向いて生きていきたいのか、考える。誰かに用意された正解などなくて、自分なりの答えにたどり着けばそれでいいのだ。