同窓会。

少し前に、大学時代の恩師に会いにいった。この春で退官されるのだという。子どもを連れてTXに乗った。

先生と会うのは10年ぶりくらいだろうか、いつか学生向けの就職説明会に出た記憶があるが定かではない。年賀状のやり取りは続けていたのだが、去年で途切れさせてしまった。

先生はおかわりのない様子だった。もう15年くらいの時間が経過しているのだが、髪型も装いもほとんど変わらない。懐かしい気持ちになる。

近況を話したりもしたが、世界情勢やいまの政治について先生が話してくださった。いまの日常はこういう話をする機会もないのでいい刺激になる。頭のなかの使っていない部分を久しぶりに開けたような感覚だ。たぶんこれが僕のものごとに対する捉え方の根幹になっている。

盛大な同窓会でもなければ、おそらくは当分先生と会うこともないだろう。それでも、また会う日が来ることがあると思って、先生に学んだことを羅針盤にして、これから先も進んでいかねばならないのだと思う。