見誤り①。

去年の年末のあたりに、「郵便局のシステムはそろそろ崩壊するんじゃないか」と書いたけど、なんとか今のところは持ちこたえている。水面下ではどうなっているかはいざ知らないけれども。ただ、本当に近い将来崩壊するんだろうな、と思わざるを得ないニュースが飛び込んできた。

正社員と非正社員の待遇を是正するために正社員の手当を廃止するのだという。おそらくは売上も減っていて、郵便事業の利益が出せないでいるのだろう。苦肉の策としての経営陣の判断なのだろうが、これは全く現場の状況を見誤っているというほかない。

郵便局員などは、はっきり言えば安月給だと思う。それでも長期的な安定性やら、比較的緩い勤務体系(これは全く過去のものになってしまった)、評価体系が職員のモチベーションになっていたはずだ。この判断は、そのモチベーションのハシゴを外しにいくものである。

そうなるとどういう世界が待ち受けているだろうか、他国の郵便サービスを見れば想像は容易である。(あしたに続く)