頭痛。

子どもと昼寝をしていたら、強かに頭をぶつけた。ゴン、という感じである。反射的に「いたっ」と声を出してしまったが、そこから鈍い痛みがじんじんと出てきた。子どもは石頭なのだろうかケロっとしている。

小学校の時だったか、担任の先生から、友だちに石を頭にぶつけられ、その夜に容態が急変して亡くなった子の話を聞かされた。それ以来、頭をぶつけた日の夜は、もしかしたら身体の調子が悪くなって今夜で死んでしまうかもしれない、などと不安を感じながら横になることが何度もあった。久しぶりに、頭をぶつけるようなことがあって、その頃の感情を思い出した。今では、人間ちょっとやそっとでは死なないものだなあ、という心持ちである。

そんなことを思いながら惰眠を貪って、またいつのまにか夕方になっている。いつもながらあっという間に週末が終わる。季節は知らないうちにどんどん先に進んで、また桜の季節がやってくる。今年はまたいつもとは違う心持ちで桜を見ることになりそうだ。