離れる。
1年前からスイミングのベビークラスに通っていたうちの息子だが、そろそろ上に行こうかと体験クラスに申し込んでみた。親と一緒に楽しむところから離れて、インストラクターに教えてもらうクラスになる。
もう2年半以上も保育園に通っているから大丈夫だろうとたかをくくっていたのだが、いつもと違う雰囲気の場所にいることで息子もなにかを察知したのだろう、体験クラスが始まるところで、「パパと一緒に入りたい」「おにいさんクラスじゃなくていい、赤ちゃんクラスでいい」などと繰り返すようになった。そう言うのも無理はないだろう、僕自身だって同じ立場ならば不安でたまらないはずだ、と思いながらも、流れのままにインストラクターに預ける。息子は半ベソの状態である。
さて、どうだろうかと思案しながら観覧席から見ていると、息子はケロっとしてスイミングを楽しんでいる。プールサイドをいつものふざけた走り方をしているのを見て、この子は僕には似なかったなあ、としみじみと思ってしまうのである。たくましい。