俯瞰。
今まであまり訪れることがなく、なじみの薄かった国内の都市を歩く。僕自身は地べたを歩いてその土地を感じ取ることをかなり大切にしていて、新しい地域を担当することになると必ずこういう機会を持つようにしている。仕事の案件を遂行するだけであれば、もしかしたらピンポイントの地域について精通すれば事足りるのかもしれない。ただ僕の場合はどうしても、周りの地理も含めて俯瞰的に対象地域を捉えないと、ビジネスのイメージが湧いてこないのである。
似たような経緯として、大学生活のときも僕は少し無理をして車を持っていた。別に車がなくても生活はできるのだが、車を持つことで、その地域の通りをある程度網羅して理解することで、自分自身をその地で生活することになじませようとしたのだ。お金は多少かかってしまったが、その分割りのいいバイト(家庭教師)をすることもできたし、まあ良かったと思う。
そんなわけで、てくてくと歩く。見知らぬ土地を歩いてなじませようとする行為自体ももちろん楽しい。