勝負。

きょうばかりはオリンピックのことに触れずにはいられない。フィギュアスケート男子個人の戦いがきょうからはじまる。

羽生結弦のことを取り上げないわけにはいかない。現実的に狙えるかはわからないが、彼には五輪2連覇という機会にチャレンジしてほしいし、どれだけ今季のケガがひどいものであっても、彼自身の2連覇を狙う気持ちにはひとつの翳りもないのだろう。

彼自身はおそらくこれで身体が壊れても、果敢に攻めていくのだろう。尋常ではない期待がかかっていることは、誰よりも彼自身がわかっている。無理しないでという声が大きいこともわかっている。それでも彼は勝負するはずだ。

それならば、僕たちも心して彼の勝負を見届けよう。メダルがどうだとか、4回転がどうだとかというところを超越した、チャレンジャーとしての彼の姿を心に焼き付けよう。本当は彼には息長く活躍してほしいけれども、彼がここで勝負をかけないことで、後になって後悔するのであれば、それはもう止められるものではない。