最短距離。

先週の平日の夜、すごく久しぶりに将棋の動画を見た。藤井聡太四段の順位戦昇級、そして五段への昇段をかけた一局だった。

昼間の労働で疲れていたので、少しだけ形勢を確認して眠りにつこうと思っていたのが、一度見始めると1時間くらい見てしまった。ちょうど終盤に差し掛かって、面白いくらいに形勢の針が藤井四段に振れはじめたタイミングだ。

素人目にも、鮮やかな指しっぷりだった。まるで作られたかのように、局面が勝ちパターンにはまっていく。ある程度の差がついてからも、安全勝ちを狙うのではなく、少々のリスクは犯しても、できる限り最短距離で勝ちを狙いにいく。連勝記録で強い強いとは言われていたが、単に数字上の強さだけではなく、内容も伴っているとうならされた。これでまだ中学生なのだ。

睡眠時間は短くなってしまったが、いいものを見せてもらった。こういうのもインプットのひとつだと思う。最近の僕はあまりにもインプットが少なくて、出がらしのようになってしまっていたことにも気付かされた。