闘将。

闘将と言われた星野仙一氏が亡くなられた。鉄拳制裁などと言われた彼のマネジメントは好きではなかったので、素晴らしい監督だったといま手放しで称賛されることには違和感しかない。監督としての手腕も、采配の妙というよりは、コネクションを通して選手を獲得してチームの雰囲気をガラッと変えて強くするイメージが強いので、必ずしも名将であったとは言えないと思う。しかしながら、いまこのタイミングで亡くなった人にムチ打つような言葉を吐いても生産的でないので、なんだか後味が悪い感じで報道などを眺めている。あまり好きではない人が亡くなったときのなんとも言えない気分である。

彼のスタイルは個人的に受け付けないだけであって、言動を抜きにすれば彼の野球に対する情熱には強いものがあったのだと思う。それは素直に感嘆する。時代も彼に味方していたのだろう。数年前に一線を退いたのは彼にとっていいタイミングだったのだ。時代とともにマネジメントの手法は変わらざるを得ない。