チップを賭ける。

この年末年始で改めて振り返ってみれば、去年の自分はチップを賭けて勝負していなかったのだ、と気づく。もちろん大小の試行錯誤は繰り返していたのだが、それは所詮失敗したところで懐の痛まない勝負であり、どこか真剣味に欠けていたものだったのだ。当然ながらそんな勝負では勝てるはずもない。リターンが返ってこなかったのは当たり前のことだ。

今年は自分のチップを賭けて勝負をしなければならない。正直なところ、去年は指をくわえて見ているだけのことも多かった。胃がキリキリ痛む覚悟を持って、リスクを取りにいかなければならない。

どのマスにチップを置いて賭けに出るか、ということを考えている。カジノでの賭けは一瞬の判断によるものだが、人生の賭けは、もう少しゆっくりと考えることが許されている。だがチャンスはいつでも不意に訪れるものであり、その時にはとっさの判断が求められることは言うまでもない。

今年は勝負をしにいく。そのためには来たるべきタイミングに備えて今から熟考しておかねばならない。もう一度言う。今年は勝負をしにいく。これが目標のようなものだ。