このところ、周りで仕事に勝負をかける人が減ったように感じる。転職するにしても、ワークライフバランスを優先したキャリアチェンジを聞くことが多い。そもそも世の中自体に激しく働くポジション自体も減っている。
人によって、育児や介護との両立という課題もあるし、自分自身の心身の健康という懸念点を抱えていることもある。もちろん人生において仕事は金銭的な意味だけでなく欠かせないものであることは間違いないが、仕事だけにのめりこむには、人生はいささか長すぎるようにできているのかもしれない。
そして、仕事のために他のなにかを犠牲にする、という考えもだいぶんと廃れているのだと思う。ここ10年くらいで世の中の考え方もずいぶん変わってきた。これからの10年でさらにどれだけ変わっていくだろう。それに合わせて、どんなキャリアを自分は描いていくだろう。ひとつ言えるのは、勝負どころは前に考えていたよりももっと先になったことだ。いまはただ、目の前の諸々のことのバランスをうまくとっておきたい。
