ふるまい。

仕事の話をしようと遠方に出向いたのだが、先方の意向で博物館などを見せてもらうことになった。好意に基づいたものであるので断るわけにもいかず、喜んだリアクションをしてついていく。


こういう時に先方から自分はどう見えているのだろう。かったるさを見せないようにと、心の中の本心から興味がある部分を引っ張りだしてリアクションをしているつもりだ。実際に、少なくとも数パーセントは対象物にあるわけで、そのリアクションは嘘ではない。ただ、心の大半を占める、「早く本題の話をさせてくれ」という気持ちもまたあるわけで、その気持ちとの折り合いをどうつけて目の前の対象物に向き合い、それなりに気の利いたコメントを出せるか、このあたり自分はどれだけふるまいとしてできているだろうか。


人によっては、こんなかったるいことやってられるか、とぶん投げたり、その場を立ち去ることもあるのだろう。でも、ここをじっと乗り越えて粘り続けるのが、良くも悪くも自分のスタイルだと認識している。