惰眠。

帰省しての初日は20時すぎに眠ってしまった。関東にいるとどうしても毎日バタバタしてしまうのに対し、大阪にいるとその反動からかのんびりしてしまうのだ。もう夜な夜な友だちと飲みに行ける身分でもないし、夕食を摂ってお風呂に入ればあとは寝てしまうしかない。子どもと一緒に入眠してしまえばそれまでだ。

そんなわけで、翌朝は3時半には目が覚めた。電気ストーブをつけてしばしiPhoneとにらめっこする。実家の周りには二階建ての家屋が多いので、三階にあるこの部屋は吹きさらしで、夜中はえらく冷え込む。ストーブから発する熱を頭に受けながら、しばし来し方を反芻する。

既にたっぷり睡眠が取れていたとしても、夜中に1時間もだらだらしているとまた眠気が襲ってくる。ストーブをつけっぱなしで再びあおむけになって目を閉じる。ほのかに感じる熱量を感じながら、また夢の世界に入っていく。どこかに旅行に行って迎える年末年始もいいけれど、こうして惰眠をむさぼる過ごし方が1番の薬であるのは間違いない。