おねしょ。

台風の風雨が過ぎ去って、買いものに外に出る。空気が澄んでいるのか、都心のほうの夜景がクリアに見えた。暖かみのある光がぼうっと浮かび上がる。

雨は嫌いではないけれども、こうも週末ごとに降られると気が滅入る。親のほうもうっかりしていて、一昨日は寝る前に息子にオムツを履かせるのを忘れたため、朝起きるとシーツとマットレスに地図ができていた。こういう天気の日におねしょは辛い。わが身の不注意を呪う。

シーツは洗濯するとしても、マットレスはそうはいかない。熱湯をかけては拭き取り、アルコール消毒剤をふっては、アイロンをかけて乾かす。あて布の上からアイロンをあてると、ぶわっと湯気がたちのぼり、しかもその湯気がおしっこの臭いがするものだからなんとも言えない。

それでも、根気よくアイロンを繰り返しているうちに乾いてきた。マットレスに鼻を近づけて成果を確かめる。なんとか致命傷にはならずに済んだか。

日常のことを丁寧に片付けていかないと、掴めないものがあると思っている。さて、また平日がはじまる。