声と文。

昨日で息子は3歳になった。長いようで短い3年間だった。家族3人で時々出産時のビデオを見ることがあるのだが、最近は息子も、これはボク?と言い、当時の記憶をぽつぽつとしゃべり始めるようになった。よくよく考えてみれば、これはすごいことである。

3歳にもなるともう普通のケーキを買って食べる。ハッピーバースデーの歌を唄って、ロウソクに火をつけて吹き消す。その模様を録画してあとから見てみると、あまり好きにはなれない自分の声が聞こえてくる。3年前の出産時のビデオにも、あまり好きにはなれない自分の声が入っている。

自分の声が好きではないのと同じように、自分の書く文も実のところは好きではない。だから、一度書いてしまったブログもほとんど読み返すことがない。好きではない、のにこうして毎日垂れ流しているのはどういうことだ、と言われるとぐうの音もでない。

まあでも、数十年もすればなにもかもいい思い出になるのだろう。無責任ながらそう思って、僕は映像を残し、文章を残す。