歩く。

秋にハーフマラソンに出るので、少しずつ身体を動かしはじめた。とはいえまだまだ暑いので自宅の周辺を歩く程度だけれども、坂が多いので立派な運動になる。

狭い路地やらを歩いていると、小学生の頃に友達と街歩きをして遊んだことを思い出した。いろんな遊びをしたけれど、なぜか記憶に残り続けるのは「人とすれ違ったらダメなゲーム」だ。特定の場所(たとえば、誰々の家)を目的地として、そこまで道ばたで誰ともすれ違わずに行けるか、というゲームである。前から誰かが歩いてくれば、引き返すしかない。前後から同時に人が歩いてきて、エスケープできる路地がなければ、ゲームオーバーである。今にして思えばなんと面白いことをしていたものだと思う。道行く人からは少なからず怪しまれただろうけれども。

そんな遊びを含めて、小さい頃はよく歩いていた。うちの親はウォーキングが今でも趣味だけれども、僕もまた意図せずして同じ道を歩むことになるのかもしれない。